LONG-TERM TEST

日常で乗るマクラーレン #02

2013年式 購入:2017年5月 購入時走行距離 11,500 km 現在走行距離 18,464km 燃費5.5km/ℓ

橋本 誠一 マクラーレンMP4-12C 2022.07.24

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スーパーカーはタイヤ交換も高いのか

久しぶりにタイヤをパンクさせてしまった。購入して約5年大きなトラブルは無く、交換部品はサスペンションのブッシュくらいだったが、パンクはほとんど運次第なので仕方ない。左リヤタイヤに錆びた釘。ショルダーにかかる微妙な角度で修理も不可能なため、タイヤ交換が必要になった。

純正タイヤはピレリP-ZEROの305-30ZR20(99Y)MO。コルサではないからそれ程ハードな性能ではないが、ストリート用としてはハイグリップのタイヤだ。メーカー承認タイヤ(MO)を考えた場合、選択肢はピレリしか無い。マクラーレンだからといって特別ではないが、そもそもこのサイズのロープロファイル・タイヤは値が張る。

憎き錆びた釘。この角度では補修不可能だ。

ちようどタイヤプレッシャーモニタリングシステム(TPMS)も電池切れになっていたため、いつもお世話になっているマクラーレン有明に依頼した。以前、右リヤタイヤをパンク修理した際に1本だけ新品にしていたから、今回は3箇所の交換だ。電池のみの交換はできず本体交換になるという。

そういった理由でタイヤの製造年が、3種類混在してしまうのが少し気になっている。左右フロントが2016年、右リヤが2018年、今回の左リヤが2021年だ。タイヤの鮮度は3年と言われることもあるので、よろしくないとは思う。

しかし、かといってパンクの度に4本交換などしたらコストがかかり過ぎるので、現実的ではないと思うのだが、シビアな方、あるいはスーパーカーを何台も所有する富裕層の人々は4本交換なのだろうな……
私のスキルでは、一般道でのドライビングでハンドリングに違和感を感じることはない。

飾り気が無く、必要最小限のインフォメーションがマクラーレンらしい

TPMSは、タイヤ回転数で異常を検知する間接タイプとホイール内の空気圧センサーで検知する直接タイプがあるが、マクラーレンは後者で、空気圧がきちんと数値で確認できるので安心だ。

システムは、メーター内のインフォメーションから選択し、呼び出して空気圧を確認するタイプで、常時表示ではない。基本的にMP4-12Cはメーター表示も限りなくシンプル。その他の表示類もミニマムだ。

空気圧と同様オイル量などの確認もインフォメーションから呼び出して確認するのだが、コレもまた、なかなか面倒で、油温(水温?)が一定の温度にならないと確認画面に切り替わらないし、エンジン回転数もしばらくの時間3,000回転以上にキープする必要があり、住まいの駐車スペースや住宅街では少し気を使う。

最近のクルマは何もかもがデジタル化されてきて、オイルすら自分の手でチェックしない方向になってきたが、個人的にはアナログなオイルレベルゲージで汚れや粘度などを確認できた方が安心で良いなと感じる。

モニターが悪いのかカメラが悪いのか。いずれにしても画質は良くない。

同時に、リバースギヤ連動のバックモニター(カメラ)が故障していたので、それも修理をお願いした。後方視界が悪いこの手のクルマでは、もはや必需品となった感もある。特に、駐車場の車止めなどはディフューザーに当たってしまうため、要注意なのだ。

実は以前に当ててしまって、ダメージを受けているのだが、覗かなければ目立たない場所なので放置している。いつかは修理しなければ……

バックモニターは無事復活したが、モニター自体の性能が悪いので画質は相変わらず良くない。まあ、障害物の確認だけなので、別段気にはならないが。カメラが変わったせいで、やや広角になったと担当サービスの方が言っていたけれど、正直あまり分からなかった。

費用はバックカメラ交換が40,000円、ピレリP-ZERO 305/30-ZR20の1本が103,028円、TPMS交換3箇所が76,356円、となった。タイヤ以外は頑張ってサードパーティ製を探せば3分の1くらいの価格で買えるかもしれないが、特に走りに関する機能部品などは慎重に選ぶ必要があると思うし、安心を買うという事で納得している。

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