LONG-TERM TEST

日常で乗るマクラーレン #04:バッテリーあがりの面倒さと交換費用に驚く

マクラーレンMP4-12C 2013年式 購入:2017年5月 購入時走行距離 11,500 km 現在走行距離 20,230km 燃費7.0km/ℓ

橋本誠一 マクラーレンMP4-12C 2023.09.27

まさかのバッテリー上がり……そして車検費用。

そろそろ3回目の車検、しばらく乗れないので少し走ろうかと思いスタートスイッチを押すと……セルが回らない……うんともすんとも言わず、警告類ランプも暗い。まさかのバッテリー上がりか?! ついにやってしまった? もう一度試みるも変化はない……。

このクルマでは初。3週間ほど乗っていなかったのとはいえ、前回は昼間の走行だったし走行距離も短くなかったのだが……室内灯やランプの消し忘れでもない。前回記事で、この車のバッテリーは優秀だと語っていた矢先に。

とにかくまずはジャンプスタートなど、バッテリーへのアクセスをしたいのだが、このMP4-12Cはフロントフードを開けてもバッテリーは見当たらない。トランクのインナーカバーを外した下のセンター奥、かなり低い位置にレイアウトされているからだ。

マス集中の為、重いバッテリーを完全に車両中心の近くに配置している事につくづく感心するが、せめてトランクカバーにバッテリー用の小窓くらいは欲しかったところ。まあ、それほど頻繁には使用しないという割り切りだろうが。

普通の事が通用しない

こんな事態も予想して、デュラセルのジャンプスタートバッテリーをコストコで購入してあった。4リッター・クラスのエンジンを数回始動できるという高性能の製品だ。リチウムイオンなので放電も少ない。インジケータを確認してフル充電状態だったが、念のため追い込みチャージをする。

トランクカバーを外し、ジャンプスタートに挑んだ。が、しかし全くセルは回らない……このバッテリーで3.5リッターのメルセデスCLSは始動出来たんだが……。

イグニッションのランプ類すら明るくならない。「これは単なるバッテリー上がりではないのではないか?」電装系のトラブルなども頭をよぎる。何度試みるも一緒なので、諦めていつも整備をお願いしているマクラーレン有明のサービススタッフに来てもらう事にした。

駐車場の環境も重要

保管している車庫は機械式なので、こんな時は不便だ。他の使用者が来たら作業を中断しなければならない。マクラーレン有明のサービスは熟練の2名体制、完璧な準備で臨む。

まずは外付けのバッテリーで始動を試みるがピクリともしない。バッテリー・リセットなどを試して何度か試みるも駄目。もう一台のさらに大型のバッテリーで再チャレンジすると、セルが回りエンジンが始動したが直ぐにストールしてしまう。

規定の電圧にならないとセキュリティーが入り点火か燃料がカットされるようだ。しばらく始動&ストップを繰り返し、電圧が上がると安定してアイドリングを始めた。一度エンジンが始動しても安心できないのだ。

一連の作業は他者から見れば明らかに緊急事態というもので、当事者としては緊張の10分間だったが、運良く他の駐車場使用者は現れなかったのは幸いだった。

やっとの思いで駐車場から出て安心したが、単なるバッテリー上がりかどうかはこの後の点検次第だ。バッテリー以外の不具合だと面倒だ。それにしても機械式駐車場はこんなトラブルの時は本当に不便。やはりこの手のクルマを購入する場合は平台の駐車場が理想的だと感じる。

驚きのバッテリー価格と、まずまずの車検費用

ところで、問題がバッテリー寿命のみだとしても良かったなどとは言えない事が判明した。大型のリチウムイオンバッテリーは小型コンピュータ一体式の専用品で、価格はなんと¥400,000以上だと言う。現在このクルマにそのまま搭載可能なバッテリーは入手出来ず(生産終了? 或いは型式形状変更か? 詳しくは聞かなかった)アタッチメントが必要なのでその料金も追加されるために割高になっているという。

いくらなんでも……という価格。国産小型車だとエンジン本体が買えるだろう。リチウムイオン・バッテリーの寿命は10年以上との事で、まだまだ交換の必要はなさそうだが代替製品などが登場する事を期待しつつ、今から探しておこうと考えている。

後日、整備を済ませてバッテリーは問題なく使用出来る性能を維持しているとのことで大きな出費は免れた。結果、充電とその他の通常の車検費用と部品交換などのメニューとなり、車検合計費用は480,000円となった。

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