LONG-TERM TEST

日常で乗るマクラーレン #03

2013年式 購入:2017年5月 購入時走行距離 11,500 km 現在走行距離 -km 燃費-km/ℓ

橋本 誠一 マクラーレンMP4-12C 2022.10.21

3度目の車検を控えて

購入から5 年以上を経過し、このクルマがやっと身体に馴染んで来た。遅過ぎだろうという意見もあると思うが、自身のドライビングスキルを大幅に上回るパフォーマンスを持つこのクルマでは「自然にドライビングできている」と感じるまでの時間が長くかかった。

日常的にサーキット走行を愉しむオーナーも多いであろうマクラーレンだが、私は日常使いだから自動車ジャーナリストやプロドライバーの方々のレビューとは指向が違う。いわゆるチョイ乗りは勿論、広報車の試乗では決して行かないような場違いな場所にも乗っていく。

photo: J.ハイド

例えば冠婚葬祭。

お寺に、爆音を響かせ派手な色のスーパーカーで参上するのは気がひけるし、故人を差し置いて話題の中心になってしまってはいけないので、そんな時は少し離れた駐車場に停めたりすることもある。ボディーカラーがダーク色や無彩色だったりすればまだ印象は違うと思うのだが。

それにこのクルマは排気音のセレクト(シティーモード等)がない。オプションのスポーツエキゾーストが装着されているので大きめな音量ではあるものの、それでもフェラーリやランボルギーニ等のイタリア系よりは控えめだし、街乗りでの常識的な減速ならば、シフトダウン時の大袈裟なブリッピングなども入らない。

その他日常の使い勝手に関して。フロントが所謂リップ形状になって飛び出してはいないMP4-12C だが、それでもフロントアンダーパネルを擦ってしまうことは良くある。塗装されていない部分なので構わないとはいえ、それでもヒットした際のザザザッという音は精神衛生上よろしくない。現在は主流になっているが、フロントの車高を一時的に上げるリフターはあると便利だと痛感する。

ガソリンスタンドの段差などは勿論だが、商業施設に良くある、駐車場のうねった高低差のあるアプローチのスロープが曲者。踏切なども歩行者に配慮しながらタイミングを見計らって斜め横断が必要になることもある。

photo: J.ハイド

乗用車並みの視界

MP4-12Cの視界はこの手のクルマとしては相当に優秀だと感じる。前方視界は勿論、斜め後方も僅かながら確認出来る範囲があり、首都高速での助手席側への本線合流なでも不安は少ない。真後ろの視界は狭いが、バックカメラがある為それほどネガティブな要素ではない。

マクラーレンは視界に関しても機能性能として重視している。デザイナーが、外見のデザイン性を中心には仕事をしていない部分に強く共感する。あくまでもドライバーの動作を第一に考えてデザインが決定されているのが素晴らしい。最新モデルではさらに全周の死角が少なくなっているようだ。

photo: J.ハイド

トラブルフリーの5年間

この5年間、走行に関わるトラブルは大小含め皆無だった。ちょっとしたサスペンションの異音や、原因不明のエアコンの不具合(自然治癒済み)はあったけれど、体感的にも不調の気配は感じたことがない。

5年間にわたり、燃焼系、駆動系、共にスムーズに機能する状態をキープしている。電装系は突然不具合が訪れることが多いのでなんともいえないが、購入時脅かされたバッテリー上がりも幸い経験していない。暗電流の管理が正確に機能しているのだろうか(バッテリー上がりはかなり大変なことになるらしい)。

次回は車検のリポートを予定している。

ラインオフから10 年を経過し交換時期になるパーツも出てくる車齢だから、少々心配な今日この頃である。

photo: J.ハイド

PHOTO GALLERY

PICKUP