STORY

「花写真でつづる物語」小川義文 監修の写真展が東京・代官山で開催

第8回 小川義文監修 花の写真FBグループ展

PF編集部 2022.08.28

ポルシェやランドローバーのオフィシャル・フォトグラファーを長年務め、写真集「小川義文 自動車」の刊行や日本雑誌広告賞の受賞など、日本随一の自動車写真家として活躍してきた小川義文氏。彼が近年情熱を注いでいるのが、「花」の写真である。

無機的な静物である自動車とは対照的に、刻々とそれ自体が姿を変える有機的な生物である花を対象として、小川氏は一瞬を写す自らの新しい表現を追究するとともに、写真を楽しむ後進たちに「光」を捉える方法を伝えてきた。

その成果を毎年、グループ展として公開する試みが8回目を迎え、8月25日(木)〜8月28日(日)の会期で東京・代官山にて開催された。今回は会場を拡大し、代官山ヒルサイドテラスANNEX-Aに28名のメンバーと小川氏自身による作品60点が出展された。

コンクリート打ちっぱなしの壁面を色とりどりの作品たちが彩り、時折窓から差す光がコントラストを与えていた。スクリーンで見る画像とは異なる大判プリントならではの再現力が見る人の心に届く。小川氏をはじめとする写真の作家たちと来訪者たちが、作品とコーヒー、そして会話をかわるがわる楽しむ、文化的で豊かな時間が流れていた。

小川氏が講師を務め、華道家やフラワー・アレンジメントの専門家も招いた定期的なワークショップを実施。鍛えた成果が展示される。

26日(金)および27日(土)の写真展閉幕後(18:30〜)、各日異なるゲストを招き小川氏のトークショーが開催された。

26日は小川氏自身が向き合った、50代でキャリアを見つめ直すことをテーマに、キャリアコンサルティング事業「ユニキャリア」を主宰する岡田慶子氏を招いた。

27日は小川氏と長年の交流があり、小川氏が撮影のキーワードとする「半逆光」をタイトルとした恋愛小説を著した作家・谷村志穂氏が登場。

下記「TokyoDays」オフィシャル・ウェブサイトでは、次回2023年「第9回 小川義文監修 花の写真FBグループ展」の参加者を募集している。

PICKUP